ジェームズ・ドーハーティ 作・絵/ 村岡花子 訳
目次
あらすじ
アンディは図書館からライオンの本を借りてきました。
家に帰ってずっと本を読み続け、おじいさんからアフリカでのライオン狩りの話を聞いて、アンディの頭の中はライオンでいっぱいです。
ライオンのことを考えながら学校へ行っている途中で、アンディは何か変なものを見つけて、そーっと近づいてみました。
なんとそれはライオンでした!
前足に太いとげが刺さっていて痛がっていたのでいつも持ち歩いているくぎ抜きで抜いてあげました。
それから間もなく、町にサーカスがやってきました。
ライオンの芸を見たかったアンディはもちろんサーカスに出かけました。
ところがなんと!
ライオンが脱走してアンディの元に一目散に走り寄ってきました!
アンディの大ピンチ!・・・と思いきや、そのライオンはアンディが助けたあのライオンだったのです。
『アンディとらいおん』について
アンディとライオンの友情に胸を打たれます。
サーカスを逃げ出したライオンを生け捕りにしようとする大人たちに向かってアンディは叫びます。
「この らいおんを ひどいめに あわせないでください! これは ぼくの ともだちです。」
そしてなんといってもこの迫力のある絵を眺めているだけでも楽しい絵本です。
それもそのはず、作者のジェームズ・ドーハーティは現代アメリカの最も優れた挿絵画家の1人だそうです。
そのたくましく簡潔明快で躍動的な絵は、エネルギーにみちた創造的なアメリカを象徴しているといわれる。特に「アンディとらいおん」は、彼の特質をいかんなく発揮した傑作である。
(作者紹介より)
そして翻訳は『赤毛のアン』で有名な本訳の第一人者の村岡花子さんなので、これだけ子どもの心をとらえるのでしょう。