レオ・レオニ・作/谷川 俊太郎・訳
目次
あらすじ
にじがいけ に3匹のケンカ好きのカエルが住んでいました。
名前はミルトン、ルーバート、そしてリディアといいました。
3匹は朝から晩までケンカのしどおしです。
- ミルトンが水中にいれば、「入るな!ぼくの水だぞ!」
- ルーバートが陸にいれば、「出ていけ!ぼくの地面だぞ!」
- リディアがちょうちょを追って飛び上がれば「わたしの空気よ!」
しかし、そんな3匹に大きな転機が訪れます。
1匹のひきがえるにケンカをとがめられた後、大雨が降ってきました。
そして、3匹のカエルは「みんなのもの」と思える喜びを知ることができました。
そのきっかけになったものは何だったのでしょうか?
『ぼくのだ!わたしのよ!―3びきの けんかずきの かえるの はなし』について
「ぼくのだ」「わたしのだ」ってケンカは、子どもにとっては日常茶飯ですね。
なにかというと意地を張ってモノをとりあい、ケンカをしてしまう。
でもそれって、大人でもよくあることではないでしょうか?
子どもみたいな取っ組み合いのケンカはしないけれど、独占欲や物欲を共有するのは難しくないですか?
この絵本を読んで、「ぼくのだ」「わたしのだ」と張り合うのがいかに虚しいのか、「みんなのもの」と思えることがどれだけ幸せなことなのかが分かります。