ウェンディ・イートン ・作/篠崎三朗・絵/おびかゆうこ ・訳
目次
あらすじ
この絵本には『しんせつなかかし』と『モリ―さんの庭』の2作品が収録されています。
『しんせつなかかし』
畑にかかしが立っていました。
かかしの役目は畑にやってくる鳥たちを追い払うこと。
でも心の優しいかかしは鳥たちと仲良くなってしまいます。
畑を見に来たお百姓さんは、姿の大きく変わったかかしにびっくり仰天してしまいます。
『モリ―さんの庭』
モリ―さんは庭にやってくる虫たちが大好きです。
近所の家の人たちが庭にやってくるナメクジや虫を追い払ってしまうので、モリ―さんの庭は逃げ込んできた虫たちでいっぱいです。
そのせいで庭の花や木が食べつくされても、にこにこしています。
木には毛虫から変態したさなぎがびっしりいて、石だたみにはなめくじがはい回っています。
そんなモリ―さんだから近所の家の人たちが夢中になっている「庭じまんコンクール」のことも全く気にかけていません。
ところが・・・木にいたさなぎたちが羽化して・・・なめくじのはい回った跡が・・・・
『しんせつなかかし』について
どちらのお話も一般的に嫌われている鳥や虫たちを追い払ったりせずに、逆に仲良くなることで良い結果になるという結末で終わっています。
自分にとって苦手や嫌いだと思っている人やモノを受け入れると案外いい結果になるかもしれませんね。