『ペレのあたらしいふく』 エルサ・ベスコフ

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エルサ・ベスコフ 作・絵、おのでら ゆりこ 訳

目次

あらすじ

ペレは子羊を一匹飼って世話をしています。

子羊が大きくなるにつれて、ペレの上着は小さくなっていきます。

 

ペレは子羊の毛を自ら刈り、すき、紡ぎ、染め、仕立てを近所の人や母親に頼んでいきます。

ペレはそのお礼にみんなの仕事を手伝っていき、ペレの新しい上着はできあがりました。

 

ペレは新しい上着を着て、子羊に「新しい服をありがとう」と言いに行きました。

子羊の鳴き声はまるで笑っているようでした。

『ペレのあたらしいふく』について

ペレが羊や近所の人たちの助けを借りて、新しい青い上着を手に入れるまでのお話です。

上着を作り上げるまでの工程と、みんなの仕事を手伝うペレの一生懸命さがとてもいじらくて応援したくなってしまいます。

 

今は何でも機械で大量生産できる時代で、一つのモノを直して使うというようなことはほとんどなくなってしまいました。

そうなると作り手の苦労に感謝するこということも無くなってしまいます。

 

 

ペレは作り手の苦労を身をもって体験しました。

だからこそ、できあがった上着を着る時はものすごい嬉しかったのでしょう。

  • どんなモノでも作った人がいる。
  • 作った日との苦労や思いがある。

 

そのことを考えると、あだやおろそかにモノを使い捨てることを躊躇しませんか?

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