川端誠
あらすじ
お化け屋敷のお化けたちのところに、「座敷わらしと袖ひき小僧が遊びに来る」というお化け郵便が届きました。
一つ目小僧、三つ目の大入道、一つ目の青坊主、ろくろ首、砂かけ婆がどうやって"おもてなし"をしようか考えています。
竹を切り、野菜を収穫し、小麦粉からうどんを作りました。
その様子をのっぺらぼうはずっと見ているだけです。
そして、座敷わらしと袖ひき小僧が到着しました。
みんなで竹を組み立てて流しうどんの始まりです。
これが"お化けのおもてなし"
「ところでのっぺらぼうさん。あなたは何もしていないのにどうしてちょこちょこ登場していたんですか?」
「だって わたし ○○ ですから」
おあとがよろしいようで・・・・
『お化けのおもてなし』について
○○に入るのは何でしょうか?
考えてみてください!
ここに出てくるお化け(妖怪たち)は顔は怖いですが、とても優しくどのようにしたら座敷わらしと袖ひき小僧をおもてなしできるか真剣に考えています。
大切な人のことを考えてどのようにしたら喜んでもらえるか
そんなおもてなしの精神は人間も妖怪も変わりませんね
それにしても目も鼻も口もないのっぺらぼうがみんなのしているところを覗いて、味見をし、料理のにおいをかいでいるのがユーモラスです。
そしてこののっぺらぼうがオチの大役を担うとは・・・