ロバート・A.モリス・作/アーノルド・ローベル・絵/杉浦宏・訳
あらすじ
たつのおとしごのホーは茶色の海藻にしっぽを巻き付けてじっとしています。
これなら海が嵐で荒れていても、流される心配はありません。
でもえさを食べないといけません。
ホーのえさはちいさなエビです。
細長い口の先で、掃除機のようにどんどんエビを吸い込んでいきます。
ホーは体を立てて泳ぐので、小さな背びれを素早く動かして移動します。
胸びれは方向を変える時に使い、尻びれはじっと立っている時に使うのです。
ホーはたつのおとしごの女の子を見つけました!
名前はシーといいました。
2匹はすぐに仲良しになり、結婚しました。
シーは卵を産みました。
普通の魚は海の中に卵を産みますが、たつのおとしごはおすのお腹の下にある大きな袋に卵を産みます。
25日ほど経って、ホーのお腹の袋が大きくなりました。
そして! ホーのお腹の袋から小さな赤ちゃんが次々飛び出しました!
赤ちゃんたちは海に漂って遠くへ行ってしまいました。
それから2匹は静かな入り江で仲よく暮らしていきました。
『たつのおとしご』について
- たつのおとしごって魚なの?
- どんな風に泳ぐの?
- 何を食べるの?
- どうやって卵を産むの?
こんなたつのおとしごの生態や生育環境についてやさしく詳しく描いた絵本です。
4~8歳向きと書かれていますが、大人が読んでも楽しい絵本です。
僕が初めてタツノオトシゴを見たのは、お土産でもらった「タツノオトシゴの剥製」でした。
「これ何?」ととても不思議に思って、魚と分かった時の衝撃は今でも覚えていますね。