『あめだま』新美 南吉

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新美 南吉 作・保坂 重政 編集・長野 ヒデ子 絵

目次

あらすじ

暖かい春の日に、渡し舟に二人の小さな子どもを連れた女の人が乗りました。

舟が出ようとすると、「おーい 待ってくれと」侍が走ってきて舟に飛び乗りました。

 

舟の真ん中に座った侍は、ぽかぽか陽気に誘われてこっくりこっくり居眠りを始めました。

 

しばらくすると、子どもたちが母親にあめ玉をせがみ始めました。

ところがあめ玉は1つしかありません。

子どもたちが互いに「あめ玉を自分にちょうだい」と大声でせがんでいると、侍が目を覚ましてしまいました。

 

 

そして侍はすらりと刀を抜いて立ち上がり、親子の前にやってきました。

 

 

居眠りの邪魔をされて怒った侍が子どもたちを切り殺すと思った母親は真っ青になって必死で子どもたちをかばいます。

「あめ玉を出せ」と侍が言いました。

母親がおそるおそるあめ玉を差し出すと、侍はそれを舟のへりに乗せて刀で真っ二つにしました。

 

 

それを二人の子どもたちに分けてあげて、侍はまたこっくりこっくり居眠りを始めました。

『あめだま』について

以前紹介した『げたにばける』でもそうですが、新美南吉の絵本には人情味溢れる侍がよく出てきます。

 

「途中で怖そうな印象を与えておいて実は優しかった」という読者をほとっとさせる起承転結がはっきりしているのも特徴です。

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