『ビュンビュンきしゃをぬく』アーナ ボンタン &ジャック コンロイ

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アーナ ボンタン &ジャック コンロイ・作/バージニア・リー バートン・絵/ふしみ みさを・訳

目次

あらすじ

ある町の駅の駅長室に1人の男と一匹のやせた犬がふらっとやってきました。

男の名前はゴウゴウ、流しの火夫(機関車に石炭をくべる仕事)、犬の名前はビュンビュン といい仕事を探しにやってきたのでした。

 

ゴウゴウが機関車で石炭をくべている間、ビュンビュンは機関室に入れないので機関車に並んで走ります。

 

ところがビュンビュンの速いこと速いこと!!

 

駅長さん自慢の貨物列車、普通列車、そして急行列車さえあっという間に追い抜いて待ちくたびれているほどです。

ビュンビュンがあまりに速いので、列車がのろく見えてしまい人々は口々に「もう列車になんか乗るものか」と言い始めました。

 

 

これに怒った駅長さんは世界で一番早い「超特急『弾丸号』」とビュンビュンとの競争を申し込みました。

町中の人が注目する中、弾丸号は走り出しました。

 

 

見えるのはもうもうと立ちこめる蒸気と灰と煙ばかりの中、ビュンビュンの姿がどこにも見えません・・・

一体ビュンビュンはどうしてしまったのでしょうか?

『ビュンビュンきしゃをぬく』について

私が大好きなバートンの絵本です。

『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』はたらきもののじょせつしゃけいてぃーなどでおなじみですね。

 

この絵本を表表紙と裏表紙を広げてみると、まずこちらに向かって伸びてくる線路を走ってくるビュンビュンがダイナミックに描かれています。

躍動感あふれる走りかたと後ろになびく長い耳、後ろにもうもうと立ちこめる土煙がとてもリアルでまさに飛び出てきそうです。

 

そして裏表紙にはビュンビュンの後を追う機関車が描かれています。

どうやってもビュンビュンに追い付けない機関車が歯ぎしりをしているようにさえ思えてきます。

 

そして、何をやっても勝てない駅長さんの子どもみたいな悪口とか子どもじみた言い訳、悔しがる様子などはなぜか笑ってしまいます。

 

 

機関車などはもう今はほとんど走っていませんが、これが新幹線だとなにか違うなという気がします。

煙をもくもくあげて走るレトロな姿を見てみたくなる絵本です。

バージニア・リー バートン の絵本