デビッド・マッキー・作 絵 / 安西 徹雄 ・訳
目次
あらすじ
エルマーは他のぞうたちとは違う「つぎはぎのまだら」のカラフルなぞうです。
エルマーの姿を見るとみんな笑います。
エルマーは悩んで「みんなと同じ色になりたいな」と体の色をみんなと同じに"ぞういろ"に変えました。
みんなと同じ姿になったエルマーが群れの中に入っても誰もエルマーだとは気がつきません。
誰も笑わず真面目な顔をしているのを見て、エルマーは何だかおかしくなり思わず大声で笑いだしてしまいました。
BOOO!!!
ぞうたちは驚いて飛び上がりひっくり返って「エルマーだ!エルマーじゃないか!!」と笑い出しました。
「これからは毎年この日を"エルマー記念日"というお祭りにしよう!世界中のぞうが仮装行列をするんだ。そして、エルマーは普通の"ぞういろ"になるんだ。」
そしてこれからは毎年にぎやかな模様のぞうが躍るお祭りが始まりました。
『ぞうのエルマー』について
エルマーの模様がカラフルで子どもに「どの色が好き?」なんて会話もできそうですね。
色を覚えるのにも役立ちそうです。
そして、仮装行列のぞうの模様を自分で考えてみるのも楽しそうです。
エルマーは自分が他のぞうたちと違うことで悩み、自分を変えて周りに合わせようとしました。
でも、なんだかそんな自分に違和感を覚えておかしくなり"自分らしさ"を取り戻すことができ
ました。
何しろ笑い声の「BOOOO!」が見開き2ページで一面に描かれているくらいですしね。
それにはエルマー自身だけでなく、周りのぞうたちの気持ちの変化も大きいのかと思います。
「みんな違ってみんないい」
一人一人が個性を持ったぞうたちのパレードはとても楽しそうです。
『ぞうのエルマー』はシリーズものなので、他の作品もぜひ読んでみてくださいね。
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