ジャニス・メイ・ユードリー 作/モーリス・センダック 絵/小玉 知子 訳
あらすじ
「ジェームズ」と「ぼく」はいつも仲良しだった。
どこへいくにも一緒。
みずぼうそうにも一緒にかかったくらいさ。
でも今日は違う。ジェームズなんか大嫌いさ。
ジェームズはいつもいばりたがるんだから。
ぼくはジェームズの家に行って言ってやったんだ!
「きみとは絶交だ!」
「いいとも!」
「ねえ、ジェームズ」
「なんだい?」
「ローラースケートやらない?」
「いいとも!クッキー半分あげる」
「ありがとう、ジェームズ!」
『きみなんかだいきらいさ 』について
手におさまるような小さい大きさで、各ページに一行程度の文章があって読みやすい絵本です。
「サザエさん」のカツオと中島君のように、何回絶交してもいつの間にか仲直りするようなのが、子どもの友情ですね。
これが大人になると一回ケンカをすると変な意地があって、難しいのですが・・・
「もう絶交だ!」と思ったけれど、やっぱり気になってしょうがない、いつの間にか隣にいる 子どもの心理を描いた絵本です。
そして、「絶交だ!」とジェームズの家に行くときは雨が降っていて、仲直りをする場面では晴れているのが二人の心理状況を表しているのも見逃せません。