『としょかんねずみ』ダニエル カーク

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ダニエル カーク・作/わたなべ てつた・訳

目次

あらすじ

サムは図書館に住んでいる、絵本を読むのが大好きなねずみです。

 

サムの頭の中には本で読んだことがぎっしり詰まっていて、知らない世界や夢や空想の世界が広がっていました。

 

そこでサムは自分でも本を書いてみることにしたのです!

 

小さな紙を折って本にして物語を書いていきました。

  • 『ちゅてきなねずみのまいにち』
  • 『さびしがりやのチーズくん』
  • 『ねずみやしきのなぞ』

 

こっそり図書館の本棚に置いておくと、読んだ子どもたちは大喜びです!!

 

図書館の人は誰がこの本を書いたのか知りたくて、会いたがっているという手紙を置いておきました。

 

サムはとても嬉しかったのですが、ねずみが人間に会うのはとても怖い事なのです。

それにサムには、どうして にんげんたちが おはなしを かんがえたり、かいたりすることを、むずかしいとおもうのか ふしぎでした。おもいきって かいてみれば、とても たのしいのに。

サムはいいことを思いついて、文房具を使って工作をしました。

 

朝になって図書館に小さな穴の開いた箱が置いてあり「さっかにあおう!」と書いてありました。

 

女の子が穴を覗くと・・・鏡があって女の子の笑った顔がうつりました。

 

『としょかんねずみ』について

 

『としょかんライオン』という絵本もあり、どちらも「本を読むことが大好きな図書館の住居動物」という設定です。

 

しかし、『としょかんねずみ』は「本を読む楽しさ」に加えて「本を書く楽しさ」についても教えてくれます。

 

毎晩自分で本を書いては子どもたちの反応を陰から覗いて楽しんでいるネズミのサムがとても可愛らしいです。

そして、子どもたち一人一人に本を書く楽しみを教えたいと願うサムの取った行動に一本取られました。

 

 

何となく本を書いてみたいかも・・でもなかなか手がうごかないという人の背中も教えてくれますよ!

 

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