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『はじめてのおでかけ』はなののびるおうさま シリーズ

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あらすじ

むかしむかし、小さな国に鼻の伸びる王様がいました。

王様は小さいころから鼻をいじるくせがありました。

お父様やお母様にどれだけ叱られてもやめなかったので、いつのまにか鼻がゴムのように伸びるようになってしまい、今ではくるくる巻いておひげの上に乗せてありました。

 

 

ある晩、王様がギザギザお月さまを眺めていると旅に出たくなるようなワクワクキューンという気持ちが出てきました。

今までお城の外に出たことがなかった王様でしたが、長い鼻を垂らしてお城の城壁を降りていきました。

 

 

王様がお花畑の中で眠っていると、ちょうちょうたちがおうさまの鼻に集まって行列を作っていました。

王様もちょうちょうたちの中で踊ったりお花畑の中にもぐりっこしたりしていたら、いつの間にか夕方になってしまいちょうちょうたちも一斉に夕日の中に消えていきました。

 

きっと ちょうちょうは ゆうひの なかから うまれたんだ

そして、空にあのギザギザのお月さまが出ているのを見たら、王様はお城のことを思い出し帰りたくなってきました。

急いでお城に戻り、鼻を使って城壁を上り部屋に戻ってベッドにもぐりこみました。

そしてまた王様のいつもの一日が始まりました。

 

ギザギザおつきさまは こんど いつでるのかな?

『はなののびるおうさま』について

 

『はじめてのお出かけ』はよこたみのる「はなののびるおうさま」シリーズの第一作目になります。

『てまわしオルガン』 『こびとのおくりもの』
『まほうつかいフレストナ』 はじめてのおでかけ
しゃぼんだまのうらがえし しちにんのとうぞく

 

あたたかみのある絵でまず癒されます。

そして、

  • 鼻が伸びる
  • ギザギザお月さま
  • ちょうちょうとダンス

といったファンタジー要素が満載で何とも言えないほのぼの感が更なる癒しを与えてくれます。

 

王様の伸びた鼻にとまるちょうちょうたちやお花畑でのダンス、夕日に向かって飛んでいくちょうちょうたちを見送る場面は見開きで絵が描かれていて何とも言えない穏やかな気持ちにさせてくれます。

 

そして太陽が王様の顔に描かれていたり、王様のベッドにはゾウのぬいぐるみが一緒に寝ていたりと、子どもが好きそうな遊び心も見逃せませんよ。