ロバート・クラウス (著), J.アルエゴ (イラスト), A.デュウェイ (イラスト), はせがわ しろう (翻訳)
あらすじ
ふくろうのオリバーくんはお芝居をするのが大好き。
一日中演技をしていたり、ガチョウやコンドルのまねをしたり。
ママは「この子の才能を伸ばしてやりましょうよ」と、色々なお芝居の勉強をさせたり、タップダンスも教えたり。
パパは「弁護士か医者になったほうがいいな」とお医者さんごっこと弁護士ごっこのおもちゃを買ってくれました。
心優しいオリバー君はお医者さんの役も弁護士のまねもちゃんとやってあげて、パパとママを大喜びです。
「オリバーは大きくなったら医者か弁護士になるだろうよ」
「オリバーはきっと俳優になるでしょうよ」
俳優か、医者か、弁護士か、どれになればオリバーくんは幸せになるんでしょうか??
そして、大きくなったオリバー君のなったものは、なんだったのでしょうか?
『オリバーくん』について
なりたいものがもう決まっている人、その夢や目標に向かって頑張っている人へ
とてもすごいと思います!
でも・・・夢に向かって一生懸命頑張って努力しているのに、何だかつらい、楽しくないと感じているようだったら、一旦立ち止まって考えてみませんか??
それは「心からどうしてもやりたいこと」ですか?
もしかしたら、「親の期待に応えたいから」という理由があったりしませんか?
今まで学校や習い事に通わせてくれたしお金もかかってるし、期待されてるから応えないと・・・
他にやりたいことがあるのに親の期待に応えなきゃ・・と思うようであれば、どこかで苦しくなってしまうかもしれません。
親というものは、子どもの才能・特技を伸ばしてあげたいと、一生懸命になるものです。
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でも、それがいつの間にか親の夢に変わってしまい、子どもに押し付けてしまうこともよくあります。
例えば、オリバーくんは演技が好きです。
ママはその才能を伸ばしてあげたいと色々な演技を習わせてくれました。
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パパは弁護士か医者になれるように、おもちゃを買ってくれました。
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オリバー君はその期待に応えようと毎日頑張ってパパとママを喜ばせました。
でも、オリバーくんに演技より医者や弁護士になることより、他にもっとやりたいことが見つかったらどうするでしょうか?
親は子どもがどんな道に進んでも、子どもが幸せでいてくれればそれが一番嬉しいものじゃないでしょうか。
あなたの人生はあなたのものです。
どうか、自分の心からやりたいことを見つけて、楽しみながらやってみてください。
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最後のページでなりたいものになって頑張っているオリバー君の顔、ステキですよ!