『よるのとこやさん』垣内 磯子

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垣内 磯子・作/村田 エミコ・絵

目次

あらすじ

夜だけ開く床屋「バーバームーン」は"夜の商店街"にあります。

バーバームーンにはこうもりやふくろう、鬼、ドラキュラといった夜が大好きなバラエティ豊かなお客さんが髪を切ってもらいに訪れます。

 

でも、オバケは切る髪がないので隣のムーンカフェでアイスコーヒーを飲みながらうらやましそうにバーバームーンを眺めています。

 

 

さて雨の日の今日のお客さまは傘をさした三日月さんです。

「きょうは あめだから そらで ひからなくても いいんだ。 だから かみを きってもらいに きたんだよ」

 

三日月さんは金色の光の前髪を切ってクルクルさせてもらい大満足です。

 

朝になる前に三日月さんは空へ帰ります。

切った髪は流れ星になって空にのぼっていきました。

 

あした はれたら きっと いつもより みかづきが きれいだよ。

『よるのとこやさん』について

夏の夜にぴったりのメルヘンな絵本です。

 

夜という子どもにとって未知の世界において、こんな夜だけ開いている商店街があったら素敵ですね。

子どもの想像力が爆発しそうです。

「こんなお店があったらいいな」とか親子のコミュニケーションにも役立ちそうですね。

 

 

そして、雨が続いて外に遊びに行けない子どもたちにはこう教えてあげましょう。

雨が続いている今の時期は、三日月さんが髪を切ってもらいきれいにしてもらっているんだよ。

 

だから雨が上がったあとの三日月はきれいに見えるんですね。

そんなことを想像しながら、雨が上がるのを待ってみましょう。

 

味のある版画の絵にも癒されますよ。

 

バーバームーンや夜の商店街を訪れるお客さんにも注目してみてくださいね!

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