アンデルセン (著), マーシャ・ブラウン (イラスト), 光吉 夏弥(訳)
あらすじ
スズの兵隊は25人兄弟の中で一人だけ、一本足でした。
一番最後に作られたので、スズが足りなかったのです。
しかし、スズの兵隊はいつでも鉄砲をかついだまま、一本足でしっかり前を向いて立っていました。
そして、同じテーブルに片足を上げて立っている"一本足"のバレリーナのことが気になっていました。
ある日、スズの兵隊は3回の窓からまっさかさまに落ちてしまいました!
さあ、それからが大変です!
- 子どもたちに紙の舟に乗せられて下水に流されて
- 運河では大きな魚に飲み込まれて
ところが、スズの兵隊を飲み込んだ魚が元の家の人に市場で買われて、スズの兵隊はまたあのバレリーナと再会することができました。
その幸せもつかの間、子どもがスズの兵隊をストーブに投げ入れてしまいました。
体が溶けていくのを感じながら、スズの兵隊はバレリーナを見つめていました。
バレリーナもスズの兵隊を見つめていました。
その時、風が吹いてバレリーナがストーブの中に落ちてきました。
2人の体はすっかり溶けてしまい、残ったのは小さなハートがたのスズのかたまりと、スカーフの飾りだけでした。