エヴァ イーランド ・作/いとう ひろみ ・訳
あらすじ
かなしみは とつぜん くることがあるよ
きみのあとを ついて まわって
ぺったり くっついて きたりする
そしたらきみは・・・どうなっちゃうのだろうか?
物置に隠したってしょうがない
それよりも
お話したりただ一緒にいたり外を歩いたりして
かなしみの気持ちを分かってあげることがいいのかもね
そしたら
新しい日がピカピカ光ってみえると思うよ
『かなしみがやってきたらきみは』について
だれにでも突然やってくる「かなしみ」を可視化した絵本です。
- 息ができなくなる「かなしみ」
- 飲み込まれる「かなしみ」
この絵本の表表紙の裏には「かなしみ」を受け入れられない人たちの絵が載っています。
その人たちは全員暗くて悲しい顔をしています。
そして裏表紙の裏には「かなしみ」を受け入れて寄り添ったり遊んだりお話をしている人たちが載っています。
その人たちはなんだか安心しているような表情です。
「かなしみ」を追い返すのではなく「よくきたね」と余裕をもって迎え入れる気持ちを持ちたいなと思いました。
「悲しい出来事」の対応を一つではなく視野を広げて解釈することができる絵本です。