カーラ=カスキン(文・絵) よだ しずか(訳)
目次
あらすじ
ウィリアムのお母さんはウィリアムのことは何でも知っています。
大勢の中にいてもすぐウィリアムを見つけることができるのです。
ね、おかあさん ぼくが みんなのなかに いたら、どれが ぼくか わかる?
わかるわ
もしぼくが馬になったら、どれがぼくかわかる?
わかるわ
もしぼくがスカンクになったら、どれがぼくかわかる?
わかるわ
このあとウィリアムは犬、鳥、羊などいろんなものになっていきますが、お母さんはすぐにウィリアムしかない特徴を挙げてウィリアムを見つけ出します。
『どれがぼくか わかる?』 について
子どもが好きそうな動物を挙げながら、リズミカルな親子の会話が繰り返されます。
その会話を通して、ウィリアムは母親の自分への愛を確かめようとしているのがいじらしいです。
遊んでいるおおぜいの子どもたちのなかから、わが子をまちがいなく見つけ出すことのできる母の愛と知恵は、おさない子どもにとっては神のように偉大なもので、当然のようでいて、考えてみるとなんと意味の深いことでしょう。
「あとがき」より
母親にとっては「母性愛」
子どもにとっては「無償の愛」
親が読んでも子どもが読んでも「愛」を感じられて、お互いの存在の有難みに気がつけるのではないでしょうか?