あらすじ
ある町の消防署に消防自動車が3台と救急車が一台ありました。
- はしごしゃの「のっぽくん」
- 高圧車の「ぱんぷくん」
- 救急車の「いちもくさん」
そしてジープを改造した小さな消防車「じぷた」です。
じぷたは小さな消防車なので誰にも注目されず、大きな火事にはいつも出動できません。
大きな火事を消してけが人を運ぶのっぽくんとぱんぷくんといちもくさんの自慢話を、じぷたはいつもうらやましく聞いています。
空に届くようなはしごがほしいなあ
力のつよいポンプがほしいなあ
救急車はかっこいいなあ
じぷたはなんだか自分がとてもちっぽけで無力感を覚えて、とても悲しくなってきました。
そのときです!
隣村の山小屋が火事だという連絡が入りました。
でものっぽくんでははしごが届きません。
ぱんぷくんは大きすぎます。
けが人がいないので、いちもくさんは行けません。
じぷたは、サイレンを鳴らして飛び出しました。
狭い険しい道もジープなので平気です。
じぷたは力いっぱい水をかけて火事を消しました。
次の日にじぷたの活躍は新聞に載り、隣村でもじぷた2号を置くことになりました。
それから町の子どもたちは消防署でじぷたを見ると必ずこう言うようになりました。
やあ、じぷたが いるぞ! ちびっこでも、すごく せいのうが いいんだぞ!
『しょうぼうじどうしゃ じぷた』について
ちびっこで他の消防車たちをうらやんでばかりいたじぶたも自信をつけることができました。
ちびっこでも活躍できる場所がある。
- 末っ子でお兄ちゃんお姉ちゃんができることが自分にはできない、
- もしくは仕事でも学校でもみんなができることが自分にはできない
そんな風に「自分はだめなやつだ」と落ち込んでいる人にはぜひ読んでほしい絵本です。
1963年に書かれた絵本で、親子代々この絵本を読み継いでいるという人が私の周りにかなりいます。
それだけ長く読み継がれている絵本はこれからも広く読まれ続けてほしいですね。
ついでに子供は消防車やパトカーなどの乗り物が好きなので、この絵本を買う時にはミニカーも一緒に買ってあげてはどうでしょうか??