スーザン ベルデ (著), ピーター レイノルズ (イラスト), なかがわ ちひろ (翻訳)
目次
あらすじ
びじゅつかんは ふしぎな ところ。
わたしの こころに なにかが おきる。
美術館で女の子が絵を見ています。
すると・・・・
- 絵に描かれたバレリーナみたいに踊りたくなったり、
- シャガールの星空といっしょにくるくる回りたくなったり、
- ロダンの「考える人」の考えていることを考えてみたり、
- 悲しそうな絵では寂しくなり、りんごの絵ではお腹が空いて、お花畑の絵ではスキップしたくなっちゃう
そして見つけた、真っ白なキャンバス
何も描いてない、やっぱり何も描いてない
へんなの!と思って目を閉じて、開けたら・・・
私だけの絵がそこに!!!
もう美術館は閉まる時間。
外は寒いけど、私の胸の中はぽっかぽか
びじゅつかんが まるごと はいっているみたいにね。
『びじゅつかんへいこう』について
作者のお子さんが果物の絵を見て「おなかがすいた」と騒ぎ出したのを抑えるために、他の絵から感じた気持ちを即興の詩にして聞かせたのがこの絵本の始まりです。
そして、その気持ちを絵にした作者が私が大好きな絵本作家のピーター・レイノルズです。
ピーター・レイノルズには『っぽい』とか『てん』といった美術関係の絵本がありますが、この『びじゅつかんへいこう』はその集大成の絵本ですかね。
私も美術館が好きで、よく絵画鑑賞に行きます。
ちなみに好きな画家はヨハネス・フェルメール。
フェルメール展が開催されれば、大阪でも東京でも観に行ってしまいます。
もちろん、絵に深い造形があるわけでもなくただ眺めているだけなのですが、フェルメールに限らず、いい絵には言葉にできない何かがあるんですよね。
その表現できない言葉を表現できるきっかけになるかもしれない絵本です。
みなさんが美術館に行きたくなりますように・・・
合わせて読みたい作者の絵本
『っぽい』ピーター・レイノルズ
ピーター・レイノルズ・作/なかがわちひろ・訳
あらすじ
ラモンは絵を描くことが大好きな男の子です。
でもある日...