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「新型コロナのせいでもう友達に会えないかも・・」と悲しんでいる人に贈る『星の王子さま』の言葉

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校が臨時休校になり卒業式も行われずそのまま春休みに突入という前代未聞の事態が全国で起こりました。

それによって、卒業後の進路が遠くだったり転校したりする友達と突然もう会えなくなるということで泣いている子どもたちの映像もニュースで盛んに流れたりしていました。

 

別れを言うこともできず、心の準備もできないまま友人と離れるなんてなんて悲しいんでしょう。

 

もしかしたらもう二度と会えないかもしれない・・・・

 

そして、今現在も休校が続いていて家にいるしかなく友達とも会えない日々が続いています。

そんな状況にいる人たちにはぜひ『星の王子さま』をおすすめします。

 

その中には今のあなたにぴったりの言葉があるのです。

 

目次

『星の王子さま』とは

 

『星の王子さま』はフランスの作家、サン=テグジュペリの描いた世界中で愛されている物語です。

『星の王子さま』は色んな人が翻訳していて、他にも『ちいさな王子』や『小さな王子さま』というタイトルでも出版されています。

そして、翻訳者によってニュアンスが変わったりもします。

その違いをぜひ読み比べしてみてください!

こんな『星の王子さま』があります!

『星の王子さま』あらすじ

王子さまは自分の星で仲の良かったバラの花とけんかをしてしまい、宇宙に旅立つ決心をする。

宇宙で6つの星をめぐり、6人のへんてこな大人たちと出会い最終的に地球にやってくる。

しかし地球で感じる出来事が何かがおかしい、何かが間違っていると思っているうちに砂漠で出会ったキツネに人生を教えられてほっとする。

そんな時砂漠で不時着した「ぼく」と出会い、友だちになる。

そして自分の星へ肉体を残して帰っていくのである。

 

この言葉をおススメします!

 

『星の王子さま』には名言がたくさんありますが、一番有名なのは「大切なことは目に見えない」ではないでしょうか。

 

しかし、今回紹介する言葉はこれではありません。

 

その一節はフランス語の原文ではこう書いてあります。

Tu regarderas, la nuit, les étoiles…Mon étoile, ça sera pour toi une des étoiles. Alors, toutes les étoiles, tu aimeras les regarder… Elles seront toutes tes amies. Et puis je vais te faire un cadeau…

 

この一節を日本語に訳すとどうなるのでしょう。

何冊か読み比べてみましょう。

ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。その一つの星のなかで笑うんだ。だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ

『星の王子さま』内藤濯

きみが夜、空を見ると、ぼくが星の一つに住んでいて、その星で笑っているので、きみには全部の星が笑っているように見えるだろう。きみは笑う星を持つことになるんだ!

『100分de名著 星の王子さま』水本弘文

「きみが星空を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとでぼくが笑っているから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!

『星の王子さま』河野万里子

きみは夜、空を眺めるだろう。だってその一つにぼくが住んでいて、星の一つでぼくが笑っているからね。その時きみにとっては、星という星がみんな笑っているように見えるだろう。きみはね、笑うことのできる星を持つことになるんだよ!

『星の王子さま辞典』三野博司

 

この言葉は王子さまが自分の星へ帰ることを決め、「ぼく」に告げる場面で出てきます。

王子さまとの別れを悲しむ「ぼく」に王子さまはこの言葉を言うのです。

 

王子さまの星は小さくて地球から見てもどの星なのか区別することができません。

そこで王子さまは自分の星から「ぼく」に向かって笑ってあげるという「笑顔の贈り物」をすると約束します。

空を見上げれば王子さまの笑っている星がある。

そうすれば、空中の星が笑っているように見えるだろう。

 

離れても友情は続く

 

そもそも"友情"とはなんでしょうか?

  • いつでも会えるのが友情?
  • 同じ時間と場所を共有できるのが友情?
  • 自分のことをよく分かってくれるのが友情?

 

しかし、それだけが友情なのでしょうか?

 

王子さまと「ぼく」は遠く離れてしまいましたが、王子さまは「ぼく」のことを気にかけてくれていつでも笑ってくれています。

「ぼく」は星を見るたびに王子さまのことを思い出すことができます。

 

あなたの友達ももしかしたら二度と会えないかもしれないけれど、お互いのことを想い合っていれば友情は続きます。

そんな風にいつかは離れていくことが前提で友情は成り立っているのかもしれません。

 

ぜひ、あなたも友だちのことを思い出しては「笑顔の贈り物」をしてあげてください。