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『ラチとらいおん』

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あらすじ

『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ 作・絵/ とくなが やすもと訳

ラチは弱虫な少年です。

  • 犬が怖い
  • 暗闇が怖い
  • 友達とさえ話すのが怖い

 

だからラチはいつも一人ぼっちです。

 

そんなラチはライオンが大好きで、ライオンの絵を見ていつもこう思っています。

ぼくに、こんな らいおんがいたら、なんにも こわくないんだけどなあ

 

ところが、ある朝、ラチが目を覚ますと小さな赤いライオンがいるではありませんか!

ラチは大笑いです。

こんな ちっぽけな らいおんじゃ、なんのやくにも たたないじゃないか

 

ライオンは怒って片手で椅子を持ち上げて言いました。

きみ、よくみていたまえ!

 

それからは強くなるためにライオンとの特訓の始まりです。

 

ラチは本当に強くなれたのでしょうか??

 

『ラチとらいおん』について

 

「ドラえもん」を連想させるような突然現れた謎のキャラが弱虫の主人公を成長させていく絵本です。

まずはライオンと一緒に特訓をして体を鍛えます。

そして、強いライオンが一緒にいれば勇気が出て今まで怖かったものが怖くなくなります。

でも、別れはいつかは訪れます。

 

その時にラチの本当の強さを見ることができます。

 

そしてラチに大切なことを教え、置手紙だけを残して去る「らいおん」がとてもかっこいいですね。

小さな体で躍動感あふれる動きや「きみ、よくみていたまえ!」といった大人びた口調も、なんとも魅力的です。

 

ハンガリーの国民的絵本作家、マレーク・ベロニカ代表作で、黄色、緑、オレンジの3色で絵が描かれています。

白い背景に余白がたっぷり使われているので、絵に目がいきやすくなっています。

子どもが泣き虫だと思っていたら、まずはいつでも持ち歩けるライオンのマスコットを子どもに与えてみてはどうでしょうか?