あらすじ
『かみなりむすめ』斉藤隆介 文/滝平二郎 絵
かみなりむすめのおシカは空の上に住んでいますが、いつも一人ぼっちなんです。
空から子どもたちが遊んでいるのを見ていると、一緒に遊びたくて仕方がありません。
でもかみなりの子どもは下界の人間の子どもたちとは遊んではいけない決まりになっています。
しかしどうしても遊びたいおシカはこっそり下界に降りてしまいますが、村の子どもたちは知らない女の子とは遊ぼうとしません。
その中で茂助という男の子だけが、おシカと遊んでくれようとしました。
ところがおシカがいなくなったことに気がついた両親が、おシカを探しに空から雷を降らしてきます。
茂助はおシカを洞窟にかくまってくれましたが・・・
『かみなりむすめ』について
『花さき山』や『もちもちの木』で有名な佐藤隆介と滝平二郎の絵本です。
斉藤隆介の味のある文体を滝平二郎の独特の切り絵が引き立てています。
『花さき山』『もちもちの木』の名言から行動を変えるブログはこちら
絵が滝平二郎ではない斉藤隆介の作品もあることはありますが、やはり滝平二郎とでないとなんだか魅力がありません。
「かみなりむすめ」はあまり知名度が高くありませんが、人の優しさを実感できてジーンとなるいいお話です。
かみなりの角を赤いひもで隠すおシカも可愛らしくて、ほっこりもしちゃいますよ。
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