五味太郎 作・絵
目次
あらすじ
空を飛んでいるわたりどりが「くじらだ!」と騒ぐものだから、町の大人たちが我先にとくじらを見つけに湖に繰り出します。
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桟橋の上から、小さな小さな小島から、壊れた水道管から水が飛び出してたり
でもどこにもくじらなんていやしない。
すっかりうそつきにされたわたりどりですが、彼にだけちゃんとくじらは見えていたんですね。
『くじらだ!』について
子どもの頃よく読んでいた思い出の絵本ですが、作者が五味太郎さんだったとは、今まで気がつきませんでした!
最後の最後でくじらが出てくるんですが、これが地上にいては絶対に見えないくじらなんですね。
ナスカの地上絵のように一部だけ見ていては、全体が絶対に見えてはきません。
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これを人間に当てはめて考えてみたら、かなりしっくりきたのに驚きました。
その人の悪いところしか見えていないと、実は他にもいいところがあるかもしれないのに、そのことに気がつかずにいるかもしれません。