『てぶくろがいっぱい』フローレンス スロボドキン

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フローレンス スロボドキン・作/ルイス スロボドキン・絵/三原泉・訳

目次

あらすじ

ネッドとドニーはミシガンに住む双子の兄弟です。

ある冬に、おとうさんとおかあさんが旅行に出かけてしまったので、おばあさんが二人の世話をしにやってきました。

 

 

ところがある日、ドニーがお気に入りの赤い手袋の片っぽを失くしてしまいました。

そのことを知った町の人たちが次々と落ちていた赤い手袋を届けてくれるようになりました。

 

おとなりさん、せんせい、ゆうびんやさん、ぎゅうにゅうやさん、トラックのうんてんしゅさん、

そのあとも、どこかで だれかが あかい てぶくろを みつけるたびに、ふたごの うちへ とどけにきました。

 

ふたごの家には赤い手袋がたくさん集まりましたが、こんなにたくさんの手袋をどうしたらいいのでしょう。

ネッドがいいことを思いつきました!

 

裏庭に物干しロープをつってロープをはり、手袋を吊るして張り紙をしました

あかい てぶくろを なくした ひとへ。うちの うらにわを のぞいてみてください。

すると赤い手袋を失くした子どもたちや大人たちが次々に求めてやってきました。

 

もし、あなたが赤い手袋を失くしたら、ネッドとドニーの家に行ったら見つかるかもしれませんね。

『てぶくろがいっぱい』について

 

人々の優しさが赤い手袋という形で目に見える絵本です。

 

子どもはよく手袋の片っぽを失くしますが、それを拾って届けてくれる町の人たちの親切心や思いやりに心を打たれます。

そして、溜まってしまった手袋の本当の持ち主のことを心配するネッドとドニーと家族の人たちの優しさも感じることができます。

 

冬の話なのにまったく寒さを感じさせずに、逆に心が温かくなるのがきっと分かるでしょう。

 

赤い手袋と一緒にこの絵本をプレゼントするなんて粋なことをしてみたいものです。

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