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『ポリぶくろ、1まい、すてた』 ミランダ ポール

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ミランダ ポール (著)、エリザベス ズーノン (イラスト)、藤田 千枝 (翻訳)

あらすじ

アフリカのガンビアでは、たくさんのポリぶくろが道に捨てられています。

アイサトという女性も何気なく一枚のポリぶくろを捨てました。

 

捨てる場所もないし、みんなやっているから・・・

 

でも、アイサトの捨てたポリぶくろはいつまだたってもそのままです。

そして、捨てられたポリぶくろはやがて2枚に、10枚に、そして100枚以上に・・・

 

 

何年かたって、大人になったアイサトは道がポリぶくろで埋め尽くされた光景を見てもなんとも思わなくなってしまいました。

ところが、ポリぶくろを食べて死亡する家畜のヤギが増え、ポリ袋の山の水たまりからは蚊が発生し、悪臭が辺りに漂うようになってきていました。

 

このままではいけない!!

 

アイサトはなんとしなければと、他の女の人たちとポリぶくろを拾ってきれいに洗い、ある考えをみんなに話しました。

それはポリぶくろを細く切って、かぎ針で編みみんなが欲しがるものを作ること。

 

アイサトたちの活動を笑う人もいましたが、着実に実を結んできています。

『ポリぶくろ、1まい、すてた』 について

アイサト・シーセイさんは捨てられたポリぶくろをリサイクルすることで、10年以上もゴミの問題の解決に取り組んでいる女性です。

 

この絵本の作者は実際にアイサトさんと会い、ゴミ問題の話を聞いてこのお話を書きました。

  • ポリぶくろを食べて死んでしまった家畜のこと
  • 庭にポリぶくろを埋めたら草が生えなくなったこと
  • ゴミ山のポリぶくろの水たまりに蚊が発生して、マラリアが流行したこと

など・・・

 

れがこのリサイクル活動によって村はずっときれいになり、人々は健康になり、女性たちは収入を得ることもできるようになりました。

 

ゴミ問題の解決、女性の社会進出、女性たちの新しい生きがいなどこの絵本から感じることができました。

ゴミ問題の解決は世界規模で取りくまなくてはいけなく一朝一夕にはいきませんが、そのきっかけの一つになればとおススメする絵本です。