絵本

『こないかな、ロバのとしょかん』 モニカ ブラウン


モニカ ブラウン (著), ジョン パッラ (イラスト)、斉藤 規 (翻訳)

あらすじ

 

コロンビアの小さな村に住む女の子、アナは本を1冊しかもっていません。

もっと本を読みたくても、村には図書館もなく勉強を教えてくれる先生もいないのです。

 

そんなある日、アナはひづめの音で目を覚ましました。

それは「ロバの移動図書館」、ロバに乗ったおじさんがたくさんの本を運んできてくれたのです。

 

アナは新しい本をたくさん借りました。

2,3週間後にまた来るというおじさんが待ち遠しくてしかたありません。

 

おじさんを待っている間、アナはたくさんの本を読んで本の世界の想像力を膨らませて、自分でも物語を書いてみることにしました。

アナは紙と紐と色鉛筆を取り出して、「おじさんとロバ」のお話を書き始めました。

『こないかな、ロバのとしょかん』について

コロンビアに実際にある「ロバの移動図書館」の絵本です。

 

 

この物語のモデルになったのはコロンビアで学校の先生をしているルイス・ソリアノ・ボルケスさん。

ソリアノさんは「アルファ」と「ベット」(!)という2頭のロバを引いて、村の子どもたちに本を届ける活動をしているのです。

ただ本を貸し出すだけではなく、字が読めない子どもたちが分かりやすいように絵の多い本を選んであげたり、本の読み聞かせをしたり、一緒に絵を描いたりもします。

アナが自分でお話を書いてみようとしたのも、おじさんに「自分で書いてみたら?」と言われたのがきっかけでした。

 

コロンビアでは内戦が続き、たくさんのモノが失われて子どもたちが勉強するどころでない環境がたくさんあります。

「こうしたことが起きないようにこの国を変えるのは子どもたちだ」、とソリアノさんはこの移動図書館の活動を続けているのです。

 

この小さな村に本が来たことで、子どもたちの想像の翼が大きく広がって、笑顔になっていきます。

そして、本を読んで心が豊かで幸せになった子どもたちの中から、アナのような作家が生まれてくるのはますます素晴らしいですね!

ちなみに世界にはロバの移動図書館のような図書館がたくさんあります。

  • アフリカ・ケニアではラクダが砂漠の遊牧民に本を届けたり、
  • スウェーデンでは船が離島の人々に本を運んだり、
  • アメリカでは自動車で本を運んでいたりします。

私たちがいつでも好きなだけ本を読めるのはとても幸せなことだと、感謝しなくてはいけないですね

こないかな、ロバのとしょかん

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