ジーン・ジオン・作/マーガレット・ブロイ・グレアム ・絵/わたなべ しげお ・訳
目次
あらすじ
ハリーは飼い主の家族と海にやってきました。
お日さまがカンカン照りだったので、家族のビーチパラソルの下に入ろうとすると・・・
もう満員だと追い出されました。
そこで、子どもたちの砂のお城に潜り込もうとすると・・・・
お城が崩れて追い払われました。
ハリーは誰もいない海辺まで歩き、波打ち際に座り込んでしまいました。
すると後ろから大波が押し寄せて、気づいたらハリーは海の中に、
そして海藻がかぶさって、その姿はまるで「海のオバケ」
海の人たちは突然現れたハリーにびっくりして大騒ぎ。
ハリーは家族の人たちを探そうとしましたが、どれも同じようなビーチパラソルばかりで見つかりません。
大勢の人に追われているハリーの耳にホットドッグ屋のおじさんが「ハリー‼ハリー‼」と呼ぶ声が聞こえました。
でも、おじさんは「ハリー‼ハリー‼」ではなく、「いらはい!いらはい!」と言っていたのですが、ハリーにはよく聞こえませんでした。
嬉しくなったハリーが飛び跳ねていると海藻が落ち、犬のハリーに戻りました。
ハリーを探していた家族の人も大喜びです!
次の日に家族の人は大きいビーチパラソルを持って海へ出かけました。
どんなにお日さまがカンカン照りでも、ゆっくり日陰に入れてハリーはゆったりすることができました。
『うみべのハリー』について
夏にぴったりのハリーシリーズの絵本です。
今年は残念ながらコロナの影響で海には行けなそうですが・・・
ハリーの家族の人はわざわざ海にまでハリーを連れて行くのに、扱いが少し悪い気がします。
暑い砂浜にハリーを追い払うし、なかなか見つけてあげないし。
でもハリーはそんな家族の人たちが大好きなのがとても伝わってきます。
色んな人を巻き込んで騒動を起こすも、最期は笑い話しで終わる。
そんなほのぼの感がこのシリーズの特徴ですね。
それにしても、ホットドッグ屋のおじさんの掛け声「いらはい!いらはい!」は少し無理があるかなという気がします。
英語の「hurry!」と名前の「ハリー」をかけているのでしょうが、もっと単純に「はい!はい!」とかここだけ「ハリーアップ!」とかでもよかったような気はします😂
合わせて読みたい「ハリーシリーズ」