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「世界一受けたい授業」又吉直樹先生特別講義 「大人も子どもも楽しめる絵本!」の内容をまとめてみました

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目次

ヨシタケシンスケさん以外の親子で楽しめる絵本

『おこりたくなったらやってみて』

「これを読んだら兄弟げんかが減った!」「4歳の娘がモノに当たらなくなった!」と今評判の絵本です。

ユニコーンの子どものガストンは時々イライラして怒りたくなる時があります。

  • ママに「早くお風呂に入りなさい」と言われたとき
  • 一人でやりたいのにうまくできないとき

 

こんなときガストンはすごくイライラして頭の中に雷雲がモクモク発生しています。

 

この絵本はそんなイライラした気持ちを鎮める方法を教えてくれる絵本です。

 

  1. 目をつぶって鼻から息を吸い込んでお腹をふくらまそう
  2. 息を止めて2~3回すばやく肩を動かそう
  3. 口から息を思いきり吐き出す

 

こうするとガストンの口から雷雲が飛び出て、ガストンの頭の中には太陽がキラキラ輝いています。

この呼吸法が子どもだけなく、子育てにイライラする大人にも効果てきめんと話題に!

この呼吸法で副交感神経が優位になって気持ちが落ち着くそうです。

自粛で家族が家にいる今だからこそおススメです!!

『むれ』

芸人 ひろたあきらさんが描いた絵本で「2019MOE絵本大賞 新人賞第一位」を受賞しています。

又吉先生が帯紹介を書いているのもおススメです。

ページをめくるたびに「発想」と「発見」があって、わくわくした

びっしり描き込まれた"むれ"の中から違うものを一つ選んでいきます。

  • 咲いている花の群れの中に一つだけつぼみがあったり
  • 泳いでいる魚の群れに一匹だけ骨になっているのがいたり
  • 飛んでいる鳥の群れで一羽だけ走っていたり

 

しかし、この絵本のむれはどんどん変わっていきます。

  • 裸の男の子が一人だけ描かれています。

これは「透明人間のむれ」⇒一人だけ透明ではない

 

  • 雨粒のむれの中で違うのは「誰かの涙」

一人だけ裸の男の子が ⇒透明人間

 

  • アリのむれの中で一匹だけ逆方向に向かって歩いています。
番組でのクイズ

違う方向へ行ったアリは何に出会う?

【正解】
一匹一匹が自分と違う群れ

みんな異なるむれを見せることで「みんな違っていいんだ」と教えてくれます。

『ママはかいぞく』

フランスで大人気の絵本です。

この作品には子どもに分かってもらいたい裏テーマが隠されています。

それを子どもと一緒に考えていくのも面白い絵本です。

ぼくのママは海賊なんだ

ママは宝の島を目指して何か月も旅をしています。

 

宝を見つけるのは時間がかかるけど、頼りになる仲間も船長もいるから大丈夫よ
海賊は傷だらけ、ママにも胸元に傷がある
これは初めての戦いでできた傷なのよ

ママは胸元の傷をそっと見せてくれて、木曜日に再び海へ旅立ちました。

 

しばらくして帰ってきたママはとても疲れていました。

海が荒れて大変だったみたいです。

元気になってママは頭にバンダナを巻いていました。

海賊ってね シラミがつかないように髪の毛を剃るのよ

 

そんなある日ママは元気に帰ってきました。

胸元に傷はあるものの、もう海へ出なくても大丈夫。

 

ここまで読むとこの作品の隠されたテーマが分かってくるのではないでしょうか。

これは「乳がんと闘うママの実話」なんです。

  • 胸の傷⇒手術の跡
  • 船長⇒主治医

 

ママは自分を海賊だと子どもに言うことで、子どもを悲しませないようにしているんですね。

 

この絵本を描いたカリーヌ・シュリュグさんは乳がん発症から4年経った今でも元気で4人の子どもたちと暮らしています。

言葉で言うよりも絵で伝えるほうが伝わりやすいものです。

子どもが楽しく読む絵本だからこそ辛い乳がんと闘うことを描く意味がありますね。

『えがないえほん』

この絵本には絵がありません。

本当に文字だけなんです。

でも、子どもたちに朗読すると爆笑率100%なんです。

その秘密はどこにあるのでしょう。

辻岡義堂アナウンサーが子どもたちの前で朗読を行いました。

こんな大人にとってはふざけた意味のない言葉を真剣に子どもたちに読み聞かせすることが、子どもたちにとってはおかしくて仕方ないのです。

『どんかんじかなあ』

女優の田牧そらさんが朗読をしてくれていました。

ともだちのまりちゃんは目が見えない。

それってどんなかんじかなあ。

 

見えないってすごいんだね

あんなにたくさん聞こえるんだものね

 

 

動けないってすごいんだね

じっとして空を見ているといつもの100倍くらい考えた

 

ぼくは照れくさくてただ笑った

今日はぼくはいつものように考えている

 

宇宙のこと、分子のこと、古代のこと、そして・・

動けるってどんな感じかなあ 

とかね

 

『おおきな木』

56年前に描かれた世界1000万部のベストセラーの絵本です。

読み終えた時の感想で賛否両論が起こる話題作です。

俳優の平泉成さんが朗読をしてくれました。

あるところに一本の大きな木がありました。

木はいつも遊びにきてくれる少年のことが大好きでした。

木は幸せでした

 

少年は成長していき木はひとりぼっちになることが多くなりました。

 

たまに来てくれる少年がお金が欲しいといえば、木はお金の代わりにりんごを落としてあげて町で売るように言います。

木は幸せになりました。

 

また大きくなった少年は木に家が欲しいと言いました。

木は少年のために枝を切ってあげました。

木は幸せでした。

 

それから長い間、少年は姿を見せませんでした。

 

また戻ってきた少年は幹を切って船を作り旅立ちました。

切り株だけになった木は幸せに

 

・・・・なれませんでした。

 

 

それからずいぶん時間が流れ・・・・

少年は戻ってきました。

 

ごめんなさい、もう私には何もないの
もう ぼくぼくには何も必要ないんだ。静かな場所があればそれでいいんだ

 

少年は古い切り株に腰を落としました。

それで木は幸せでした。

 

こういった絵本は家族でどう感じたか話し合うのに最適ではないでしょうか。

どうぞ手に取って子どもたちと話してみてくださいね。

 

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