物語

『星の王子さまの幸福論』と3人の哲学者の『幸福論』から幸せになる方法が分かります


 

『星の王子さま』はフランスの作家で飛行士でもあったサン=デグジュベリが書いた世界中で愛されている小説です。

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

サン=テグジュペリ
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ジャンルとしては児童文学とされていますが、実は「かつて子どもだった大人」へのメッセージ性が強くて子ども心を忘れてしまった大人たちにこそ読んでほしい作品なんです。

 

子どもで読める内容ですが、本質を掴むのが難しく何回読んでもそのたびに新しい発見があるのでいつ読んでも楽しめます。

『星の王子さま』とは

王子さまは自分の星で仲の良かったバラの花とけんかをしてしまい、宇宙に旅立つ決心をする。

宇宙で6つの星をめぐり、6人のへんてこな大人たちと出会い最終的に地球にやってくる。

しかし地球で感じる出来事が何かがおかしい、何かが間違っていると思っているうちに砂漠で出会ったキツネに人生を教えられてほっとする。

そんな時砂漠で不時着し「ぼく」と出会い、友だちになる。

そして自分の星へ肉体を残して帰っていくのである。

こんな『星の王子さま』については世界中でたくさんの人が解説をしていて、色んな考え方をしています。

そして、『星の王子さま』から生き方を考えるきっかけをくれる本もたくさん出ています。

今回紹介するのはそのうちの一つの本です。

星の王子さまの幸福論

星の王子さまの幸福論

渡辺 健一
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『星の王子さまの幸福論』は『星の王子さま』の内容に沿って3人の哲学者の「幸福論」の考えを引用して、幸せになれるヒントをたくさん見つけることができます。

3人の哲学者とは以下の3人です。

 

アランの幸福論 エッセンシャル版(特装版)

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アラン
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幸福論 (角川ソフィア文庫)

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堀 秀彦, B・ラッセル
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まんがでわかる ラッセルの『幸福論』の読み方 (まんがでわかるシリーズ)

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幸福論 (新潮文庫)

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ヘルマン ヘッセ
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第Ⅰ章 六つの星の六人の大人たち

王子さまは地球に来る前に、6つの星で6人の大人と会っています。

しかし、そんな彼らの生き方に疑いを抱いていきます。

それがどんな生き方なのか、3つのタイプに分けるとこうなります。

  1. 明らかに不幸な大人のタイプ
  2. 何だか変だなあという大人のタイプ(不幸の入り口型)
  3. 理解できる大人のタイプ

明らかに不幸な大人のタイプ

酒飲み」

 

酒飲みの男は毎日毎日酒ばかり飲んでいます。

なぜ酒を飲むのかと王子さまが尋ねると「恥ずかしいことを忘れるため」と答えます。

ではどんな恥ずかしいことを忘れたいのかと尋ねると「酒ばかり飲んでいる自分が恥ずかしい」と答える堂々巡り。

 

しかしこれは笑い話ではなく我々の日常生活でも同じようなことが起こっているのではないでしょうか?

 

状況を悪化させて身を滅ぼすと分かっていながらも、現実に目を向けられない。

 

いわゆる「大人の現実逃避」ですね。

  • 金がないから借金までしてギャンブルで一発当てようとする
  • 恋人に振られたから不倫や出会い系などで好きでもない相手と遊んで心の隙間を埋める。

 

決して他人事ではありません。

何だか変だなあという大人のタイプ(不幸の入り口型)

「ワンマンの王様」

権力が大好きで、宇宙のすべての星を統治していると豪語する王様ですが、命令するときにはやけに相手に気を遣ってしまいます。

王子さまがあくびをしたらあくびを禁止させ、我慢できないと言うととあくびをすることを命令します。

もうできないと言うと「ある時はあくびをし、あるときはあくびをこらえ・・」などと口ごもる。

 

というのも、王様にとっては命令が無視されることは自分の権威に傷がつくことであるからです。

自分の存在意義を支えるために、例えそれがまやかしであったとしても周囲には権威を認めさせたい

「うぬぼれ男」

小さい星に一人しかしないのに自分が一番であると言って譲りません。

他人はすべて自分の崇拝者であると思っているので、誉め言葉しか耳に入らないのです。

とにかく褒められることだけを生きがいとしているのです。

 

しかし、私たちもそうではないでしょうか?

会社や学校で自分が一番であることを探して、認められたい、ほめられたいと思っていませんか?

 

人間は”もともと特別なオンリーワン”なのだから誰でも何かしらの一番になるものを持っているのです。

 

王子さまは「どうして感心されることが面白いんだろう」とつぶやきながら、その星を後にしています。

「ビジネスマン」

一瞬も休むことなく星の数を数えているワーカーホリックのビジネスマンです。

彼は数えた星を所有していると豪語しているが、所有する目的が「金持ちになれる」ということだけです。

ではなんのために金持ちになりたいかというと、「新しい星を買ってさらに金持ちになるため」です。

 

目的が手段になってしまってはいけません

目的もなく財産をためることに対して、「他にもっと素敵なことが人生にはあるんではないか」と王子さまは自問自答しています。

「地理学者」

世界中の地理の情報を集めているのに、自らはその場所に赴いたことが1回もない机上の空論タイプの地理学者です。

自分は机から一歩も出ずに、探検家の話ばかりを聞いてその星の全てを知った気になっています。

 

「知ること」と「分かること」は違うのです。

理解できる大人のタイプ

「点灯夫」

1本しかない街灯を点けたり消したりしている点灯夫です。

1日が1分の星なので1分おきに点灯を繰り返さなくてはいけないので休む暇がありません。

それでも、規則だからと1分ごとに点灯を繰り返しています。

 

王子さまは唯一この男に好感を寄せるのですが、その理由は後ほどに・・

 

 

結局王子さまは現代社会の我々大人がやりそうなことに疑いの目を向けているのです。

 

ほんとにそれでいいの??

王子さまはきっとこう思っているのでしょう。

 


 

ここでラッセルは「不幸になる原因は、『自己没頭の病気』である」と述べています。

つまり外の世界には関心がなく、自分のことにしか興味を持てない ”自分マニア”のことです。

 

まさに先の5人の男たちそのものです。

この手のタイプはうまくいっているときはいいのですが、うまくいかなくなると、自分で自分を追い詰める傾向にあります。

競争で負けるかもしれないという「恐怖」と成功している人に対する「ねたみ」が、自分の中でのみ膨れ上がって処理できなくなるのです。

 

一番いい対処法は「無益なこと(ねたみや心配事)は考えない習慣を身につけること」で、そのためには興味や関心を外に向ける必要があります

 

王子さまが点灯夫にだけ好意を抱いたのは、「たぶんそれはあの人だけが自分以外のものを世話しているからだ。」と言っているように、"外の世界に目を向けているから" ということだからです。

次のページ【第Ⅲ章 たった一つのものが好き】

 

次のページ【第Ⅱ章  人間には根っこがない】





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