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武田早雲「しあわせになれる『はたらきかた』」と上杉謙信から学んだ40代労働者が成幸者になるには

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目次

「四十九年一睡夢 一期栄華一盃酒」

「自分の四十九年の生涯はひと眠りする間の夢であった。一生の栄華は一杯の酒を飲み干す程度のものに過ぎないものであった。」

「上杉謙信 辞世の句」

上杉謙信

戦国時代の越後国の大名。関東管領(1561年 – 1578年)。

山内上杉家16代当主。

最強の戦国武将の1人といわれ、後世、軍神や越後の虎、越後の龍と称された。

 

上杉謙信といえば越後の国を統一して、甲斐の武田信玄と並び称された男です。

あの織田信長も上杉謙信と戦うことを避けていたと言われているほどですからね。

 

そんな彼ほどの武将になれば、地位も名誉も富も十分すぎるほど手にいれたはずです。

しかし、辞世の句を読むと分かるように、実際は自分の人生はとても虚しかったと言っているのです。

 

ではこれを私と同じくらいの年代の40代のサラリーマンに当てはめたらどうでしょうか。

 

武田早雲「しあわせになれるはたらきかた」

最近、というかここ数年位前から電車に乗っていると気がつくことがあります。

それはわたしと同年代くらいである40代のサラリーマンの表情がとても暗いこと。

 

なんだかとても疲れた顔で電車に乗り込んできて、そのままうなだれるようにぐったり座席に座り目を閉じている。

「よほど仕事が忙しくて辛いんだろうな」と誰が見てもわかるほどです。

 

わたしは普段電車を利用しない生活をしているので、余計に気になったのかもしれませんが・・・・

 

 

一般的にこのくらいの年代は中間管理職として上司からの命令と部下の扱いの間で板挟みな役割になっていることが多いですよね。

自分の考えや意見は全く取り上げてもらえず、胃と頭の痛む毎日を送っていることが想像できます。

 

毎朝会社に行く前には気が重くなり辞めたいと日々思っている。

しかし、家のローンや子供の養育費、老後の資金などを考えると転職は現実的ではなく辞めるに辞めれない。

 

巷では盛んに「やりたいことをやろう!」だとか「自分に正直な人生を送ろう!」とかいう言葉が飛び交っているが、実際に行動に移すとなるとかなりハードルが高いのではないでしょうか。

 

残酷な気もしますが、それが現実なんですよね。

 

だったら、どうせ辞めれない仕事だったら、せめて日々の生活を楽しくなるような工夫をしてはどうでしょうか?

 

 

そこで紹介したいのが武田早雲著 「しあわせになれる『はたらきかた』」です。

武田双雲
書道家。1975年、熊本県生まれ。東京理科大学理工学部卒業。3歳より書道家である母・武田双葉に師事し、書の道を歩む。大学卒業後、NTT入社。約3年間の勤務を経て書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。2013年には、文化庁より文化交流使の指名を受け、日本大使館主催の文化事業などに参加し、海外に向けて、日本文化の発信を続けている
今でこそ有名な書道家であり古典、メディアへの登場、講演活動など多方面で活躍中な武田早雲。

武田早雲は大学卒業後はただ何となくNTTに入社するも会社に捧げる人生に疑問を感じ、ワクワクする生き方を求めて3年で退社した経歴の持ち主なんです。

 

しかし彼の他の人と違うところは、そんな苦痛だったサラリーマン時代においても少しでも楽しもうと日々の生活を工夫していたところです。

 

  • 満員電車が嫌なら多少出費してもグリーン車を使う。
  • 朝少し早く起きて喫茶店でおいしいコーヒーを飲む。
  • 休日は出勤などせず完全に休んで疲れをとる。

 

これは実際に彼が行っていた楽しむ工夫ですが、どれもやろうと思えばすぐできることばかりです。

しかし、多忙なサラリーマンにはこんなことを考える余裕もないのでしょう。

 

だからこそ「仕事のためだから・・」と休日返上で朝から満員電車に揺られながら出勤するサラリーマンには少しでも”楽しさ”を感じてほしいのです。

成功者は幸せか?

ところでそこまでして仕事を頑張るのはなぜなんでしょう。

  • 仕事だから当然。
  • お金をもらっているから苦しくても耐えないと・・・
  • このまま頑張ればきっと成功者になれるから。

 

では成功者になれば幸せになれるのでしょうか?

 

ここでいう成功者とは筆者によれば仕事で地位や名声を、富を得た人」のことです。

 

仕事とは自分のやりたいことばかりではありません。

時には上司からやりたくないことも命令されるし、頭を下げなくてはいけないときもあります。

 

それでも歯を食いしばって必至に耐えて仕事を頑張れば出世して給料も上がりお金も手に入れることができることを夢見て・・・

 

そして「自分は成功者だ!」と実感できるのでしょうか。

 

しかし、冒頭の上杉謙信の辞世の句を思い出してほしい。

富も名声も手に入れたはずの上杉謙信が人生は虚しかったと思っていたのであれば、幸せと富や名声とは関係ないということではないのでしょうか?

 

 

「億男」という話では、金がありすぎるがゆえの苦悩を語っている人たちが登場します。

 

尾崎豊、横山やすし、マリリン・モンローなど「成功した」と言われている有名人や著名人だって、家族に恵まれなかったり晩年は寂しいものだったりすることが多いと思いませんか?

 

 

結局、富や名声をつかむためには、健康を害するまで働いたり家族をないがしろにしたり誰かを踏み台にするなど何かを犠牲にすることが多いのでしょうね。

成功ではなく成幸へ

では仕事で幸せになる人とはどのようなことを言うのでしょう?

 

筆者はそのような人のことを「成幸者」と定義付けています。

 

 

成幸者とは仕事を通じて心が満たされていて幸せを実感しながら日々過ごしている人のことです。

 

そして成幸者に共通しているのは、人に幸せを実感してもらいたいと思いながら行動していることです。

それは"行動"ではなく、“幸動”だと筆者は言っています。

 

幸動できる人は「恩返しマインド」という気持ちをもれなく持っているらしいのです。

「恩返しマインド」とは自分自身が幸せであるから他の人に恩返しをしたいという気持ち。

  • 自分の感動したことを人にも与えてあげたい。大好きな仕事に就けた幸せ
  • 自分の仕事で周りの人が笑顔になっていくのを見る幸せ。
  • 毎日楽しく働ける幸せ。

 

こんな成幸者たちは働くことはお金をもらいながら社会貢献をしているという気持ちで日々過ごしているので、毎日がとても楽しいのです。

 

つまり、仕事とは幸せな人生を歩むための手段であって目的ではないということなんですね。

当たり前のことに感謝

しかしそうは言っても、今まで仕事に幸せを感じたことがない人にいきなり「恩返しマインドを持て」「成幸者になれ」といっても無理でしょう。

 

それならまずは普段の生活のほんの少しのことに感謝することから始めてみてはどうでしょう。

 

 

朝起きてから寝るまで普段気が付かなかった当たり前のことに感謝する癖をつけてみる。

そうするとあなたがどれだけ恵まれているか実感できるでしょう。

  • 朝日を浴びて起きれたことに。
  • 蛇口をひねれば水が飲めることに。
  • 料理を作ってくれる妻へ。
  • バスや電車を時間通りに運転してくれる運転手へ。
  • 今日も健康で過ごせたことに。

 

蛇口をひねるだけで安全な水を飲める国が世界にどれだけあるのか考えたことがありますか?

眠いはずなのに自分のために朝ご飯を作ってくれる人がいることは当たり前ではありません。

何キロも歩いて職場や学校に行くしかない環境は世界中にあるのです。

 

 

こんなことを考えるだけでも、心が温まり自然と人に感謝する癖がつき日々の生活が楽しくなるはずです。

そして、あなたの感謝や楽しい気分というのは周りに伝播するものです。

 

今の仕事は辞められないのであれば、せめて仕事を楽しもう。

そして上杉謙信も感じることのできなかった成功ならぬ成幸な人生を送れたと思いながら鬼籍に入りたいものですね。

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