『チンチラカと大男』 片山 ふえ

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片山 ふえ・作/スズキ コージ・絵

目次

あらすじ

チンチラカは3人兄弟の末っ子でとても頭のいい男の子です。

 

仕事を探しに出かけるとすぐに王様に雇ってもらうことができました。

ところが欲深い王さまがチンチラカに命じた仕事は、山に住む大男の黄金を壺を持ってくることでした。

 

チンチラカは知恵を働かせて見事壺を持ってくることに成功します。

しかし、王様の次なる欲望は止まらず更なる無理難題をチンチラカに命じます。

チンチラカ、王様、大男の行く末はどうなるのでしょうか?

『チンチラカと大男』について

周囲を山に囲まれた「ジョージア」という国に伝わる民話です。

「ジョージア」は2015年まで「グルジア」と呼ばれていたトルコとロシアに挟まれた国です。

 

 

国土のほとんどが山であるジョージアは、山の脅威を何回も受けました。

そんな脅威を昔話として伝えています。

ここに出てくる大男も人間を苦しめる山の鬼として恐れられています。

人々はそんな山の脅威に打ち勝つために、このお話を伝えているのでしょう。

 

 

このダイナミックな絵が大男の脅威やジョージアという国を想像させてくれます。

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