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『ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家』 エイミー ノヴェスキー

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エイミー ノヴェスキー (著), イザベル アルスノー (イラスト), 河野 万里子 (翻訳)

あらすじ

おかあさんの姿は すこしもクモには 似ていなかったけれど こわれたものを なおすところが 同じでした。

世界的アーティストとなった彫刻家、 ルイーズ・ブルジョワの生涯

 

ルイーズは家族で川のほとりに住んでいました。

ルイーズ一家の仕事は羊毛で"タペストリー"を修復することでした。

川の水にはタンニンが多く含まれているので、羊毛を洗うと丈夫になって色もよく染まるのです。

 

そして、ルイーズはタペストリーのすその部分"人の足"を描くのが上手でした。

なにかを すこしずつ描いていくのは クモが すこしずつ 巣を張っていくのに 似ています。

 

ルイーズはお母さんから織物についてたくさん教えてもらいました。

大好きなお母さん・・・賢くて・・・我慢強く・・まるでクモのように働きものでした。

 

ところがルイーズがパリの大学で数学の勉強を始めたころ、お母さんが亡くなりました。

なにか、ルイーズの心を支えていた糸が切れてしまったような気がして、ルイーズは数学をやめて美術を学び始めました。

 

身近な布を染めたり、洋服やズボンなんかを切り刻んで元の姿につなぎ合わせたり、ドローイング作品や布の本を作ったり・・・

『ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家』について

アメリカの彫刻家ルイーズ・ブルジョワの伝記的絵本です。

 

ルイーズ・ブルジョワは世界的に名高い彫刻家であり、巨大なクモの作品が有名です。

糸をはいて巣を張っていくクモに母親のイメージを重ねていて、タイトルはずばり「ママン(お母さん)」。

赤と青を基調としたルイーズのうず巻きや縦糸、横糸を縫い合わせた布、川の流れなどが絵本というより画集のような雰囲気で、アート作品としても楽しめます。