絵本

『メアリー・ポピンズと笑いガス』 P.L.トラヴァース


P.L.トラヴァース (著), ヨコタ ユリコ (イラスト), 三辺 律子 (翻訳)

あらすじ

メアリー・ポピンズは、子どもの世話をするナニーですが、ふつうのナニーとは、ちょっとどころかとても変わっています。

バンクス家の子ども、好奇心いっぱいのジェインとマイケルは、メアリーといっしょにいると、いつも不思議なことに出あうので、おどろきの楽しい毎日をすごしています。

でも、それが本当にあったことなのかどうか…わからないのです。

(前書きより)

そういえばこんなことがありました。

ある日、メアリーのおじさんの誕生日のお茶会に招待されて、メアリーとジェインとマイケルはバスに乗って出かけました。

おじさんの家に着いて部屋に入ると、広い部屋に暖炉がついていて、すっかりお茶会の用意がしてあるのが目に入りました。

大きなテーブルに4つのティーカップ、山盛りのサンドイッチとココナッツケーキが乗っています。

 

ところが部屋には誰もいません。

すると、「やあやあ いらっしゃい。 じつに嬉しいよ」と部屋に響きわたる声がして、ジェインとマイケルはきょろきょろ周りを見回してみましたが、やっぱり誰もいないのです。

 

メアリーは天井を見上げて「まあ、まあ、まったく!!」と呆れたように言いました。

なんと、はげ頭の丸々太った男の人がふわふわ空中に浮かんでいるではありませんか。

ジェインもマイケルもおどろきのあまり、あんぐりと口を開けたままです。

 

「説明したほうがよさそうだね。わたしは陽気ですぐ笑ってしまうんだ。とくに金曜日の誕生日に笑うと"笑いガス"が体にたまってぷかぷか浮いてしまうんだ。何か深刻なことを考えないかぎり下りられないんだよ」

ジェインとマイケルにはとても信じられません。

 

でも、大きな声で笑いながら空中をぽんぽん飛び回るおじさんを見ていると、二人とも笑いをこらえきれなくなり、キャッキャと声をあげて笑い転げてしまいました。

「お行儀の悪い!」とメアリーは叱りますが、「だって無理だよ!無理だって!!」と二人はひいひい笑いっぱなしです。

 

すると不思議なことが起こりました!

笑っている二人の体がぷかぷか浮かんできたのです。

今日は二人の誕生日でしょうか?
いいえ違いますよね。

 

どうやら笑いガスは伝染するようです。
笑いガスはメアリーにも伝染し、なんとテーブルにも!!

空中でテーブルを囲んでの4人の楽しいお茶会の始まりです。

 

でも楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。

「そろそろ帰る時間です!!!」

みんなの笑い声よりメアリーの声がひときわ大きく響きました。

 

するとあっという間に、みんなドスンと床まで落ちてしまいました。
家に帰らなくてはいけないという悲しいことを考えたら、笑いガスはすっかり抜けてしまったのです。

 

帰りのバスでジェインとマイケルはおじさんの家であったことを話しています。

 

それを聞いていたメアリー・ポピンズが不思議なことを言いだしました。

「そんな空中にふわふわ浮かぶなんてことがあるはずないでしょう。わたしのおじはまじめで正直な働きものですよ。まったく!!」

 

はたしてメアリーと、ジェインとマイケルのどちらが正しいのでしょうか?

それを教えてくれる人は誰もいません。

 

二人はメアリー・ポピンズにもたれかかったまま眠ってしまいました。

今日のことは本当にあったことなのかしら・・・・と思いながら・・・

『メアリー・ポピンズと笑いガス』について

 

『メアリー・ポピンズ』は色々なところで翻訳され世界中で愛されている作品ですが、絵本では初めて見ました。

 

原作やこの絵本を読んで、私が印象に残ったものを1つ紹介します。

それは「笑いは伝染する」ということ。

 

金曜日の誕生日にしか効果が出ないはずの「笑いガス」が誕生日でもない他の3人に"伝染"して、ふわふわ浮いてしまいました。

つまり、笑っている人がいれば、周りにいる人たちも自然と笑ってしまうのです。

 

楽しい人の周りには自然と笑顔が集まります。

新しい年にあなたの笑顔で周りの人たちを笑顔にしてみませんか??

 

【"笑顔が伝染る"絵本を紹介してみました】

メアリー・ポピンズと笑いガス

メアリー・ポピンズと笑いガス

P.L.トラヴァース
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