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『えんとつ町のプペル』 西野亮廣

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西野亮廣

目次

あらすじ

プペルは黒い煙がモクモクして星も見えない「えんとつ町」で生まれたゴミ人間。

 

空を飛ぶ配達屋さんがうっかり落とした心臓にゴミがたくさんくっついて、とってもくさくて汚いゴミ人間。

「ゴミ人間だ。バケモノだ」
「あっち行けよ。ニオイがうつる」

町の人たちみんなに嫌われて、プペルは誰にも相手にしてもらえません。

ただ一人、"スス"だらけのえんとつ掃除の少年、ルビッチを除いては。

 

ルビッチはプペルの体を洗ってあげて、一緒に遊ぶようになりました。プペルからはなぜかルビッチの何か懐かしいニオイがするのです。

 

ルビッチはプペルとえんとつの上で並んで真っ黒な空を見上げています。

「ねえ、プペル、『ホシ』って知ってるかい?」
「ぼくの父ちゃんが昔、海で光り輝く『ホシ』を見たんだ。町の人たちは誰も信じなくて、父ちゃんは嘘つき呼ばわりされて死んじゃったけどね」

 

「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」

『えんとつ町のプペル』について

映画化されて話題沸騰中のお笑い芸人、西野亮廣の絵本です。

 

西野亮廣著『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』に3つの絵本の価値が挙げられています。

  • 絵やストーリーといった「情報」としての価値
  • 親が子に読み聞かせする「コミュニケーションツール」としての価値
  • 「インテリア」としての価値

 

「情報」としての絵本は無料でネットで全ページ公開されていますが、他の2つの価値は紙の絵本を買わなくてはいけません。

 

僕はまず、「インテリア」としての価値に魅かれました!

とにかく、絵の描写が細かくて繊細でリアルな色使い、吸い込まれそうな奥行きのある風景、これだけで一つのアート作品です。

 

読み聞かせをする相手はいないのですが、ここで紹介することで「コミュニケーションツール」としての価値が生まれました。

そして、最期の「情報」ですが、たくさんの心に残るメッセージを受け取ることができました。

 

元々、『えんとつ町のプペル』は映画化を最初から目指していたそうで、絵本『えんとつ町のプペル』は3年半命を削って作り上げた"チラシ"だそうです。

 

なので、映画に出てくる主人公ブルーノもえんとつ町が生まれた理由も出てきません。

<そのブルーノの言葉>

他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、お前が光を見たのなら、、行動しろ。思い知れ。
そして、常識に屈するな。
お前がその目で見たものが真実だ。
あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。

この言葉は当時の西野亮廣自身に向けられた言葉のようですね。

 

テレビの世界から絵本作家への道へ移るときに、周りから否定され続け叩かれ笑われ"ゴミ人間"として扱われてきたあの頃。

空が真っ黒で誰も空を見あげない「えんとつ町」は夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会の縮図です。

 

ネットでは西野叩きや悪評が飛び交っていますが、彼より考えて行動して努力して結果を出している人間がどれほどいるでしょうか。

 

ぜひ、この絵本を読んで、映画を観て、彼のメッセージを受け取ってみてください。

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