2020年5月16日に日本テレビ「世界一受けたい授業」で絵本特集が組まれていました。
【外出自粛が続く今だからこそ読みたい!大人も子どもも楽しめる絵本!】
- 大人気絵本作家のヨシタケシンスケさんの絵本紹介&インタビュー
- 直木賞作家芸人 又吉直樹さんが紹介する親子で楽しめる絵本たち
- 外出自粛疲れでイライラしている気分をスッキリさせてくれる絵本・・その秘密は呼吸法
など
紹介してくれる先生は芥川賞作家で芸人の又吉直樹先生です。
小説が好きなイメージがありますが、実は絵本も大好きで書店で読んだことない絵本があるとつい買ってしまうそうです。
また、2018年から「小学生がえらぶ!"こどもの本"総選挙」のアンバサダーも務め、絵本の普及活動を精力的に行っています。
スタジオゲストは 高島礼子さん、中川大志さん、大久保佳代子さん、山之内すずさん、辻岡義堂アナウンサー
絵本の朗読は 田牧そらさんと平泉成さんが務めてくれました。
目次
ヨシタケシンスケさんの絵本の世界
ヨシタケシンスケさんといえば私も大好きな大人気絵本作家で、家には何冊もヨシタケさんの絵本が置いてあります。
1973年 神奈川県生まれ
大学院卒業後、ゲーム制作会社に就職後、ストレスが原因で半年で退社
25歳で大学時代の仲間とアトリエを構え、芸術活動を開始
29歳からイラストレーターの仕事を始め、2013年に第1作『りんごかもしれない』を発売
『りんごかもしれない』は「2013年度 MOE 絵本屋さん大賞 1位」「産経児童出版文化賞 美術賞」「リブロ絵本大賞 2位」など数々の賞を受賞する
現在20冊以上の絵本を世に送り出し、販売総数約400万部以上
ヨシタケシンスケさんの絵本まとめました!
『りんごかもしれない』
「第2回 小学生がえらぶ!"こどもの本"総選挙」では3位に入っていました。
男の子が机の上に置いてるリンゴを見てこう思うのです。
- 赤い魚が丸まっているだけかもしれない
- りんごの中はメカでぎっしりなのかもしれない
・・・・
ずっとりんごかどうか疑問を持ち続けてきた男の子は食べてみても「美味しいかもしれない・・」と自分の味覚すら疑ってしまいます。
『わたしのわごむはわたさない』
通常の文芸書の初版部数が約3000部に対して、絵本としては異例の9万5000部なんです!
ある時、落ちている輪ゴムを見つけた女の子は自分のものにすることができて大喜びです。
女の子はなぜなんの変哲もない輪ゴムを欲しがったのでしょうか?
【正解】
お兄ちゃんのおさがりでもない、みんなで使うものでもない、ちょっとだけ貸してもらうものでない、私だけのものが欲しかったから
兄弟などがいるとお下がりなどが多くて、自分だけのものというものがなかなかありません。
そんな子ども心を輪ゴムすら宝物にしてしまう表現で表しています。
女の子は何をするにも輪ゴムと一緒で妄想が止まりません。
- 今日は一緒にお風呂に入るわ
- もちろん一緒に寝るわ
- 世界中の悪い人をこの輪ゴムで捕まえてもいいわ
- いざとなったらこの輪ゴムで地球を救うわ
- (輪ゴムを腰につけて)空からつまみ食いしたり、バンジージャンプだってできちゃうわ
しかし・・・大切な輪ゴムが突然切れてしまいます。
すると女の子は引き出しの中にあったクリップを見つけて、次なる宝物にしてしまいます。
どんどん新しいものに目移りしてしまう子どもの感情がとても可愛らしくて微笑ましい作品です。
実はこの女の子にはモデルがいるそうで、それはヨシタケシンスケさんの2男です。
ヨシタケさんの2男が輪ゴムをもらってとても喜んだのを見て、「どうでもいい物をすごい喜ぶ話を描いてみたくなった」とインタビューで語ってくれました。
『あるかしら書店』
「第2回 小学生がえらぶ!"こどもの本"総選挙」では2位の大注目の絵本です。
あるかしら書店はどんな本でも売っている「本にまつわる本」の専門店です。
【世界のしかけ絵本】
- とけだす絵本
- かけ出す絵本
- はなみず絵本
- ほめだす本
など
【本にまつわる名所の本】
- 「本の降る村」の本
- 「水中図書館」の本
など
そこにある一人のサラリーマンがやってきてこんな本あるかしらと尋ねました
しかし、あいにくその本だけはありませんでした。
どんな本でもある「あるかしら書店」になかった本とは?
【正解】
必ず大ヒットする本の作り方
ちなみにヨシタケシンスケさんは絵のイラストの色は外部発注しているそうです。
その理由はヨシタケさんの頭の中に描かれる絵はモノクロだからだそうです。
『もしものせかい』
少し大人向けの絵本になっています。
男の子が昼寝中、大切なロボットを猫がもっていってしまいます。
するとそのロボットが男の子に夢に現れてこう言います。
目の前からなくなったものは消えたわけではなく、もしもの世界に行っただけだとロボットは男の子に教えてくれました。
「もしものせかい」は誰かを救うために描かれた絵本ですが、それは一体誰?
【正解】
ヨシタケシンスケさん自身
ヨシタケさんはインタビューで昨年悲しいことがあって、その時に誰かにこういう風に言ってもらいたいと思ってできた作品だと話してくれました。
ヨシタケシンスケさん インタビュー
ヨシタケシンスケさんが子どもの頃読んでいた絵本
A.『やっぱりおおかみ』
大学生の頃、子どものときに読んでいたこの絵本に再会してまた読んでみたそうです。
すると子どもの時には分からなかったこの絵本の凄さが分かって、「絵本ってすごい」と実感したそうです。
それから自分で絵本を描く立場になったら「大人でも子どもでも楽しめる絵本を描こう」と決意したそうです。
一番嬉しい誉め言葉は?
A.「これ大人が読んでも面白いですね」
子どもに読み聞かせをするときに、大人がつまらないと思ってしまうと読みきかせも雑になってしまいます。
でも、大人も子どもも一緒に楽しんで読める本なら「単純にお得」だと思っているそうです。
絵本を描き始めたきっかけになった会社員時代に描いていたあるものとは?
【正解】
上司への愚痴
会社員時代ストレス発散のためにイラストに文章を添えた上司の悪口を描いていたのがきっかけだそうです。
人生何が転機になるか分かりませんね。
又吉先生が思うヨシタケシンスケさんの絵本の魅力は「発見」と「共感」と「バランス」がいいとのこと
新たな発見にドキドキしつつも、共感できる部分もあって、納得できる。
私が感じていても言葉にできなかったことをサラッとコメントできちゃう又吉先生はさすが凄いです。
ヨシタケシンスケさんの絵本まとめました!