目次
第Ⅴ章 いつも、いい気分?
ここでのキーワードは
- 「ほほ笑み」
アランの「幸福論」によると微笑みには大きな2つの働きがあるということです。。
- 体内効果(体の内側)
- 体外効果(対人)
「体内効果」
体内効果についてアランは「微笑みは体をほぐす」と言っています。
なぜなら「しぐさと気分は一致する」から。
例えば森林浴をしながら両腕を広げて深呼吸しているときに、不安や恐怖を感じることはめったにないでしょう。
つまり人は行っているしぐさに対してその状況に合った気分になれるということです。
「幼な子がはじめて笑うとき、その笑いは何ひとつ表現していないのだ。しあわせだから笑っているのではない。むしろぼくは、笑うから幸せなのだ、と言いたい。」
(アラン『幸福論』第勝79章)
「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」
(ジェームス・ランゲ)
やはりしぐさと気分は連動しているんですね。
またほほ笑みはリラクゼーション効果を生み、体全体をほぐしてくれる効果もあります。
「星の王子さま」で王子さまは星に帰るときにぼくに”笑顔"のプレゼントを贈りました。
「一つの星の中で僕は笑うんだ。きみが夜空を眺めたら星が全部笑っているように見えるだろう」
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「体外効果」
そして体外効果は「きぶんは周囲に伝染する」のが特徴です。
人は周囲の影響をとても受けやすい。
落ち込んでいても、馬鹿みたいに陽気な人のそばにいたらつい笑ってしまうこともあるでしょう。
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