福本 友美子 (著), たしろちさと (イラスト)
あらすじ
ゆりかはお母さんと「上野の国際こども図書館」へ行きました。
お母さんが調べ物をしている間、ゆりかは一人で「子どものへや」で本を読んでいました。
ゆりかが読んでいる本は、アリスという女の子が白うさぎを追いかけて穴に落ちてしまい不思議な世界へ入っていく、というお話でした。
ゆりかがお話に夢中になっていると、いつの間にか部屋には誰もいなくなってしまいました。
すると、シーンとした部屋でパサッというかすかな音が聞こえました。
ゆりかが見たものは、なんと小さな小さな小人でした!
小人は「すこしはものしり」という妖精であり、500年前に本というものができてからずっと本の間に住んでいたのでした。
「すこしはものしり」の妖精はゆりかに過去の古い本を紹介するために、図書館内の色々な場所を案内してくれました。
さあ、ゆりかはどんな本と出会えるんでしょうか?
『図書館のふしぎな時間』について
現存する「国立国会図書館国際子ども図書館」を舞台にした、過去と現在をつなぐ本を紹介している絵本です。
- 子どもの部屋
- 児童書ギャラリー
- 本のミュージアム
- 大階段
- 書庫
- レファレンス
ゆりかは妖精に案内されてこれらの場所を回りました。
ここには何百年前に出された本から最近の本まで、何十万冊の子どもの本が保存されています。
明治時代の建築を修復してあたらしい部分を付け加えているので、場所によってはタイムスリップをしたような気になるそうです。
こんな歴史のある場所で歴史のある本に囲まれていると、一冊一冊の本に込められた子どもたちの思い出が聞こえてきそうです。
次にここで新しい思い出を作るのは誰でしょうか?